子育て日記
男女の双子の子育てを中心とした日々の日記ブログです。

不妊治療体験記 男性目線で妊娠までの治療内容や苦労をまとめました

妊活を3年ほど続け、子供を授かることができました。

記憶が薄れないうちに、妊活・不妊治療の治療内容や苦労などや感じたことをまとめようと思います。

なお、私は男性ですので、男性目線の視点・考え方になります。

妻はネットの妊活ブログなどの体験記を読んで、勉強になったり、気持ちが救われたりしたことがあったようですので、同じような境遇の方の参考になれば幸いです。

前置き

このページを見ているということは、あなたは不妊治療・妊活について、ネットで相当調べており、もはやノイローゼ状態になっていることと推察します。

妻がそんな感じだったので、状況はよくわかりますが、このあたりでPC・スマホは置いて、お出かけすること、特に里山や高原など🌺自然のあるところ🌺に行くことをおすすめします。

私は専門家ではありませんが、妊活にストレスは大敵というのは、調べればすぐに出てくる基本的な情報です。

悩み自体が問題なのではなく、悩む時間があることが問題なので、何も考えずに無心状態になれること、例えば森の中で鳥の声を聞きながらウォーキングしたり、夢中になれる趣味をすることが、大切です。自然の力は偉大です!🌲

妻がノイローゼ状態になっている時、妻の母や周りの人から、夢中になれる趣味を見つけなさい、とよく言われていましたが、まさにそのとおりだと思います。

このようなことを言っておきながら、この記事を書いていることにとても矛盾を感じますが、私自身妊活を経験して、自分なりのストレス解消法を身につけておくことがとても大切だと実感しましたので、余計なお世話かもしれませんが、記載させていただきました。

私と妻の経歴など

私(男性)30歳、妻(女性)34歳のときに結婚し、結婚前から子供は2人くらいほしいね、と話していましたが、1年経ってもなかなか授からず、、結婚して1年後に産婦人科を受診し、不妊治療がスタートしました。

二人ともタバコは吸わず、お酒は妻はほとんど飲まず、私はほぼ毎日適量程度を飲むような感じです🍷(健康診断は特に問題なし)

地方都市在住で、病院には車で30分ほどの距離でした。(後述しますが、病院は一度転院し、最終的には車で10分ほどの病院で妊娠できました)

妻の職場はシフト制に近い形でしたので、病院に行く日はあらかじめシフトを変わってもらったりと、かなり調整が大変だったようですが、途中からは職場にも妊活している旨を伝えて、多少は時間の融通が効くになったようです。

職場には嫌味を言うような人はおらず、みんな応援してくれたようです。いい職場だと思います🙂

妻もそうでしたが、妊活をしていることは職場には言いづらいようです。妊活をしている人たちを支えよう、という考えが世の中に浸透すればいいなと思いました。

精液検査

不妊治療のスタートとして、妻は血液検査など、色々と検査をしましたが、男性である私は精液検査を行いました。

精液検査自体は特に抵抗はありませんでしたが、結果を聞くまではかなり緊張したのを覚えています。

顕微鏡で実際に動いている精子を見せてくれるのですが、先生が「ここに一匹いますね〜」と言ったのですが、私は「一匹しかいないの!?精子って何億ってレベルでいるんじゃなかったっけ💦」と勘違いして焦りましたが、結果は問題なしで、ホッとしました。

奇形率や運動率など、ぱっと見あまり良くなさそうな数値でしたが、全然正常範囲内とのことでした。

治療のステップアップ

タイミング法から徐々にステップアップしていく形でしたが、妻が年齢(当時35歳)のことを気にしていたこともあり、比較的早いペースで体外受精までステップアップしたと思います。

通っていた病院では、体外受精をするに当たって、説明会を定期的に開いており、体外受精の基礎知識から、その病院で採用している方法(実際に使う薬の名前など、かなり専門的な内容もありました)や、過去の成績など、色々と説明を受けました。

説明会には他に8組ほどの夫婦が参加しており、不妊治療は珍しいことではないというのを実感しました。

スペインの検査🇪🇸

妊活で一番苦労したのはERA検査です。(採取した細胞をスペインに移送して検査をするようなので私達は「スペインの検査」と呼んでいました)

体外受精のときに、卵を移植する時間(妊娠しやすい時間)を特定するために行う検査なのですが、これが全くうまく行かず、、全部で4回検査する羽目になりました。

1回10数万かかる検査なので、金銭的にも精神的にもかなり負担になりましたが、なによりこの検査の間は採卵や移植ができないので、時間的な負担がかなり大きかったです。

結果は「PRE-RECEPTIVE」(早すぎ!)だったり、「POST-RECEPTIVE」(遅すぎ!)だったり、結局最後まで正確な時間は出ませんでした。(一応この結果に基づいて、移植の時間は決めたようですが、、)

また、EMMA/ALICE検査という、子宮内の菌の検査も一緒にできるのですが、菌がほとんど検出されない状態でした。

しかし病院で勧められた、ラクトフローラフォルテというサプリメントを摂取していたら、4回目の検査では、ラクトバチルス菌が97.75%検出されて、「子宮内環境はとても良い状態といえます」と評価されていました。(時間は「PRE-RECEPTIVE」でしたけど。。)

参考:https://lactoflora.org/?pid=88206418

結構お高いサプリメントを継続的に摂取するので、お財布にダメージは受けますが、結果として数値に現れたのでよかったです。(2回目、3回目の検査では結果が変わらなかったので、サプリメントには懐疑的になっていました)

ゲン担ぎにスペイン産のにんにくを食べたり、オレンジジュースを飲んだりしたのはいい思い出です☺️(言わずもがなですが、科学的な根拠はまったくありません。。)

妻の様子

妊活中の妻の口癖は、「妊活の費用に比べたら安いもんだわ〜😔」です。スーパーで肉などを選ぶときや、外食でメニューに悩んでいるときによく言われたのを覚えています。

高額な出費が続きますので、妊活をしていると金銭感覚がおかしくなるのかもしれません。。

また、妻は四六時中ネットで妊活の情報を調べていて、完全にノイローゼ状態になっており、スーパーなどで、妊婦の人や子連れの人を見るだけで落ち込んでいました。

精神的に完全に病んでおり、ネットで調べるのをやめるように言っても聞かなかったので、近所を散歩をしたり、里山に行ったり、外に連れ出すようにしました。

特に、長野県鬼無里の奥裾花自然園はとても印象に残っています。

参考:https://kinasa.jp/spot/shizenen/

とてものどかな場所で、樹齢300年のブナの原生林🌲があったり、仕事や妊活などの嫌なことはすべて忘れて、とてもリラックスできました。

私は昔から登山やトレッキングなど自然のあるところに行くのが好きなのですが、気分が落ち込んでいるときは本当に癒やされます。

この後の移植で妊娠できましたので、実はここは子宝パワースポットではないか、と勝手に思っています。

採卵・移植

採卵は3回、移植は7回行いました。

採卵で胚盤胞までいったのは2個、6個、2個です。

卵のグレードは良かったので、移植のたびに結構期待していたのですが、なかなか妊娠せず、、先生も「いい卵なのになんでだろう🤔」とおっしゃっていました。

妊娠判定日はそわそわしながら結果を待っているのですが、結果が陰性だったとき、妊娠しなかったことはもちろん残念なのですが、それ以上に、取り乱す妻をなだめるのが大変でした。

私は、いい卵が取れているので辛抱強く続けていればそのうち妊娠すると、終始ポジティブに考えていたのですが、妻は陰性になるたびにネガティブになっていき、イライラをぶつけられたり、ストレスのはけ口にされたりと、なかなか大変な思いをしました。(妻の攻撃力は高いです👹)

妻はよく「なんで!なんで!😖」と言っていましたが、「体外受精だって100%成功するわけではない、確率の問題なんだから、理由をひたすら考えても仕方ないだろ💢」と言い合いになりました。(この辺は男女の考え方の違いなんですかねー)

妻が不機嫌なときは里山や高原などに行って森林浴などをしました。妻のメンタルケアは🌲自然の力🌲を借りるのが一番です。

妻はアウトドアはあまり好きではないタイプなのですが、それでもご機嫌になり、気分転換できている感じでしたので、自然の力は偉大です!

また、移植後に妻がぎっくり腰になってしまったときもありました😅

その時の様子は不妊治療 移植後にぎっくり腰になって苦しんだという話で紹介しています。

転院・卵の移送

4回ほど移植して、駄目だったときに、妻が病院を変えると言い出しました。

今の病院の先生は淡々と説明する感じの人で、私はわかりやすくていいと思っていたのですが、ネットの口コミでも言葉足らずで冷たいという印象があるようで、妻もその口のようです。(この辺も男女の考え方の違いなんですかねー)

余談ですが、不妊治療の病院のネットの口コミは、その人にとって結果が出ればいい評価、出なければ悪い評価になるので、あんまり当てにならないかな、と感じています。

病院を変える場合、以前の病院で管理している卵を移送する必要があり、専用のケースに入れて自分たちで車で移動させる必要があります。(ケースへの卵の出し入れはそれぞれの病院の専門のスタッフが行ってくれます)

移送は数万のお金がかかりますし、移送中に何かあると怖いので、私は転院には最初は反対しましたが、気持ちを切り替えるためにもやってみよう。ということになり、転院することにしました。

移送はかなり緊張しました。

「この子達には指一本触れさせない!」という気持ちでケースは終始大事にかかえて、移送しました。

ケースは直方体のアタッシェケースのような感じで、はたから見れば挙動不審なラーメン屋の出前の人のように映ったかもしれません。

結果的にはこの移送した卵で妊娠できたので、なんだかとても不思議な気持ちです。

(移送したため、卵はありましたが、転院先でも採卵したので、結果的には2回目の採卵の卵で妊娠しましたが、全部で3回採卵した形です)

子宮鏡検査

転院先の病院でも採卵・移植を行いましたが妊娠せず、、またスペインの検査をすることになりました。

「またスペイン行くのか〜😭」と夫婦で話していました。(実際にスペインに行くわけではありませんが。。)

前述したとおり、スペインの検査は計4回しており、これが4回目(前の病院で3回)なのですが、結果は「PRE-RECEPTIVE」。。しかし、ラクトバチルス菌が検出されたので、あまり悲観的にはならず、ポジティブに受け入れられました。

今思えば、このあたりから妊娠するような予感があった気がします。

また、次の移植の前に、妻は「子宮鏡検査をやってほしい」と先生に相談しました。

転院前の病院でも、転院先の病院でも、子宮鏡検査はやる必要がないと言われていたみたいなのですが、妻の希望により、子宮鏡検査を行うことになりました。

検査をしてみると、子宮内がかなりデコボコしていたようで、キレイにしてもらいました。

先生も「この状態の子宮に卵を戻すのは嫌ですよね」と言っていたようです。

検査をする必要はないと言っていたので、この結果には驚きました。

妊娠

子宮鏡検査で子宮をきれいにしてから、1回目の移植でめでたく妊娠することができました。

先生は子宮がデコボコしていたのが原因だったかどうかはわからない、と言っていましたが、妻は「子宮をキレイにしたおかげだわ!もっと早く子宮鏡検査をやってればよかった!😆」と豪語しています。

医学的なことはさておき、4回のスペイン、出前移送、樹齢300年のブナ、子宮鏡検査など、妊活中のすべての過程に意味があったと思います。

妊活の期間は3年、かかった費用は約300万円(助成金が計100万円もらえたので、実質200万円)です。

妊娠・出産は奇跡の連続というのを実感しています。妊活をせずに自然に子供ができた人に対しては「これは本当にすごいことで、本当にめでたいことなんだよ!」と言ってあげたくなります。

最後に

少子化を何とかするには、妊活を頑張っている人たちへの支援が欠かせないと思います。

職場に迷惑をかけないように、という後ろめたい気持ちで妊活をするのではなく、「私は社会にとっても、とても価値のあることをしているんだ!」という、堂々とした気持ちで妊活をしてもらいたいです。

なお、妊娠中〜出産の様子については以下で紹介しています。


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